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施工事例

可児市 棟積み替え工事

雨漏り 棟 積み直し

いつもお世話になっている建築会社様からの依頼で、棟積み替え工事をさせて頂きました。陸棟の長さは16mあり、久しぶりに大きくて長い棟の施工です。降り棟は撤去する事となりました。

既設の瓦を捲り、土を撤去後、瓦を結ぶ為の強力棟金具&ステン棒を取り付けていきます。こちらのお宅の鬼瓦のサイズが大きく、1段目に甍【いらか】を積みます。甍とは、軒先で使用する瓦を棟に取り付ける事を言います。取り付ける理由としては、棟の高さがある場合は甍を施工する事で基礎がしっかりとします。デザイン的要素もあります。またお寺のように、急勾配な屋根は、甍を施行する事で棟の勾配をもどすといった事もします。

瓦 雨漏り 棟 雨樋工事

甍積み終わりました。土は使用せず、瓦用南蛮にて積み直ししました。漆喰が取れてくるなんてことは、ありません。甍を強力棟金具に通したステン棒に結んでおきます。これをしないと、上に積んでいく瓦と南蛮の重みで、甍が外に押し出されていってしまいます。甍に使用した南蛮が固まるまで、隅棟の工事します。

屋根工事 板金工事 雨樋工事

陸棟同様、既設物を解体して掃除をし、南蛮にて積み直しをしていきます。

屋根工事 防水工事

隅棟完成です。棟下に敷いてある木は、1番下の瓦が、重みで潰れて、熨斗瓦がズレないようにする為です。鬼瓦の後辺りに何個か突き刺刺してある木は、熨斗瓦にてりをつけるためです。反らせるって感じかな…少し難しい…降り棟を撤去したので筒瓦の先に小鬼を取り付けます。

瓦葺き

隅棟を施工している間に甍の土台が固まったので、じゃんじゃん積んでいきます。真ん中の柄の入った瓦は松川熨斗と言います。デザイン的要素が大きいですね。他にも多種多様な瓦があり、地方や、建築士、施主様の思考や文化によってさまざまです。気になる方は是非いろいろなお宅の棟を見てみてはいかがでしょうか。

棟瓦 積み直し 雨漏り

次に出てきたのは、雨切り瓦です。この波型の形が特徴ですが、これもまた色々な形、大きさがあります。この瓦を施工する事で、下の熨斗瓦に雨が当たりにくくする為です。デザイン的要素もあるとは思いますが…岐阜県の棟にはよく使用されています。

瓦屋根 屋根工事 雨漏り工事

さて、いよいよ1番上の瓦【江戸冠り瓦】を施工し完成となりました。棟は屋根で1番目立つ部分です。ですから色々なデザインの棟があります。また1番目立つ分、職人の力量やセンスも問われます。是非色々な屋根を見て回ってみてはいかがでしょうか。